カサカサ、粉吹きが気になる!肌が乾燥してしまう原因って?予防対策もご紹介

冬場の乾燥した空気や、エアコンなどの影響により、私たちの肌の水分は蒸発しやすく乾燥のリスクにさらされています。肌が乾燥してしまうと、見た目にはかさつきが出たり粉が吹いたりして目立ってしまいますし、肌がダメージを受けているので短時間で治しにくいのも厄介。どうにかこの乾燥を予防する方法はないのでしょうか?また、もし肌が乾燥してしまった時にはどのような対策を取ると良いのでしょう?

この記事では、乾燥肌の原因と改善策、肌の乾燥を予防する方法についてお話していきます♪

 

肌が乾燥する原因

なぜ肌は乾燥するの?

そもそも、肌はどうして乾燥してしまうのでしょうか?冬場やエアコンにより空気が乾燥している環境要因の場合もあれば、生活習慣の乱れやスキンケア不足などの内的要因が乾燥肌を招いている可能性もあります。

 

【肌が乾燥する原因】

・冬場、エアコンなどで空気が乾燥している

・衣類の刺激により肌がダメージを受けている

・化粧品が合っていない

・栄養バランスが偏っている

・睡眠不足

・スキンケア不足

・顔や身体の洗いすぎ

・41℃以上の熱湯を使っている

・タオルや顔をこするなど、摩擦によるダメージ

 

空気が乾燥していると、肌の水分が蒸発しやすくなり、乾燥の原因になります。また、衣類の刺激、タオルや顔をこする癖のある方は肌が摩擦を受けており、そのダメージが起因して乾燥に繋がっていたりするので、普段の生活を見直してみることも大切。

熱湯や洗いすぎも肌には悪影響で、肌にとって必要な皮脂が洗い流されることで乾燥に繋がってしまいます。

 

肌のバリア機能について

肌が乾燥しやすくなる原因に当てはまるものはあったでしょうか?肌は負担がかかることや、水分と皮脂のバランスが崩れることにより乾燥しやすくなってしまいます。

ではなぜ、肌の乾燥は起きてしまうのでしょうか?ここでは、肌乾燥と深い関係のある「肌のバリア機能」についてお話していきます。

 

肌にはバリア機能というものが存在することはご存知ですか?肌は、表面から表皮、真皮、皮下組織という3層に分かれていて、この表皮に存在し肌を守っているのが、バリア機能です。表皮はさらに4つの層に分かれているのですが、その一番外側の角質層にバリア機能は存在しています。

 

【肌のバリア機能に重要な3つの要素】

・皮脂膜

・天然保湿因子(NMF)

・細胞間脂質

 

まず、皮脂膜についてですが、皮脂膜とは毛穴から分泌される皮脂と、汗腺から分泌される汗が混ざって出来た「肌のベール」の役割をもちます。天然の保湿クリームとも表現されることがあり、角質が剥がれてしまうことを防止したり、肌の水分を維持してなめらかな状態に保つのにも一役買ってくれます。

次に、天然保湿因子(Natural Moisturizing Factor)は、アミノ酸やミネラル、尿素などにより構成される保湿因子のこと。水分を角質層に吸着させ、肌の柔らかさ、弾力を保つ役割を持っています。肌の保水力に対し、18%ほどの割合を担っています。

そして一番肌保湿にとっての貢献度が高いのが、セラミドなどに代表される細胞間脂質。角質細胞の間にできる隙間を埋める役割を果たし、外的刺激や水分蒸発を防ぎます。

保湿に対し80%もの貢献度を担っている、重要な存在です。

 

これら3つの要素から成り立つバリア機能が弱まると、肌が乾燥し、いくつものトラブルが発生してしまいます。肌の乾燥を防ぐために、このバリア機能の3つの要素を補うことは非常に有効でしょう。

 

肌が乾燥すると、こんなデメリットが

肌のバリア機能が崩れ、いざ乾燥してしまうとどのようなトラブルが起こるのでしょうか?乾燥による肌トラブルには、以下のようなものが挙げられます。

 

【肌乾燥のデメリット】

・かゆみ

・ニキビ

・メイク乗りが悪くなる

・粉が吹き、目立つ

・悪化すると湿疹に

・毛穴詰まり

 

まず、肌が乾燥しダメージを受けやすくなると、かゆみの原因となる「ヒスタミン」という物質が発生します。これによりかゆみが引き起こされ、掻きむしることで肌状態は悪化、湿疹に繋がる可能性もあります。また、肌が乾燥することで起こる、皮脂の過剰分泌もあります。過剰に分泌された皮脂は肌の上に残りやすく、ニキビや毛穴詰まりが起こりやすくなります。

 

乾燥肌を改善する方法

乾燥に効果的な化粧品を使う

では、肌が乾燥してしまったらどのように対処するのが良いのでしょうか?その対策の一つとして、化粧品による保湿が挙げられます。以下の成分を含む化粧品は保湿効果が高く、乾燥肌に有効とされています。

【保湿効果の高い成分】

・セラミド

・コラーゲン

・エラスチン

・ヒアルロン酸

 

上記はどれも、人間の肌がもともと持っている成分。セラミドは先述の通り、肌のバリア機能に関与している細胞間脂質です。

コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸は肌の深く真皮層に存在している成分。コラーゲンとエラスチンは、肌にハリと弾力を持たせる役割を持っており、ヒアルロン酸は高い保水力を持つ成分です。この3つが合わさり肌の土台が出来ているため、これらを補給することで肌の潤いは高まります。

 

肌に良い成分を摂取する

食事やサプリメント、健康食品などから、肌に良い成分を摂取することも、肌乾燥には効果的です。肌を構成するたんぱく質をはじめとし、以下のような成分が肌の乾燥には良いでしょう。

【肌に良い栄養成分】

・ビタミンA

・ビタミンB群

・ビタミンC

・亜鉛

・たんぱく質

 

ビタミンAは、粘膜に働く成分で、免疫機能の維持を担っています。また、ビタミンB群は不足すると湿疹、口内炎などが起こりますので、補給を心がけたい成分。ビタミンCは肌に良いことで有名ですよね。コラーゲンの生成をするビタミンCは、足りなくなると免疫力の低下にも繋がるので積極的に摂取しましょう。亜鉛も肌にとっては重要で、細胞が生まれ変わる時に必要な成分です。

 

肌が乾燥しないためには?予防対策について

生活習慣を整える

肌の乾燥の大きな原因の一つに、生活習慣の乱れがあります。睡眠不足は肌細胞の生成を妨げますし、生活リズムが乱れるとホルモンバランスが崩れ、これも肌の乾燥などトラブルを引き起こします。スキンケアや食事も大切ではありますが、最も肌への影響が大きいのは、身体の健康ですので、出来るだけ健康的な生活を心がけるようにしましょう。

 

肌乾燥を防ぐ効果のある食べ物を摂取する

乾燥予防には、肌にとって必要な栄養素を持つ食べ物を摂取することも大事。以下の食べ物は美肌に良いと言われています。

 

【肌に良い食べ物】

・大豆

・卵

・肉類

・うなぎ

・チーズ

・緑黄色野菜

・バナナ

・柑橘類

・ナッツ

 

衣類や寝具の見直し

衣類や寝具が合っていないと、それが刺激となり肌乾燥に繋がることがあります。ウールなどの素材は保温効果が高い反面、チクチクしやすいため注意しましょう。化学繊維も乾燥しやすいと言われています。

 

まとめ

肌の乾燥の原因には、バリア機能の低下が深く関わっており、このバリア機能を守ることが潤い肌への近道となります。セラミドなどの成分を補給し、体内の栄養バランスに気を使い食事をすることで、乾燥肌の改善や予防に繋げることが出来ます。

また、乾燥肌の予防には、肌を守ることに加えて、ダメージを極力避けることも大切。熱湯の使用を控える、肌に刺激の少ない衣類を選ぶだけでも、肌への刺激を防ぐことができるので、乾燥予防に繋がりますよ。

肌を優しく労わり、必要な成分を補給してあげれば乾燥肌は防げます。乾燥知らずのぷるぷる肌を目指して、毎日のケアを続けてみて下さいね!