すっぴんになると目立ち、鏡を見ると気分がさがってしまう、シミ。程度によってはメイクで隠れないものもあったり、とにかく気になりますよね。
そんなシミですが、実はいくつかの種類があることをご存知ですか?
シミには大きく分けて4つの種類があり、日光黒子、雀卵斑、炎症後色素沈着、肝斑というものが存在します。それらは原因や対策が異なり、誤った対処をしてしまうと改善どころか悪化してしまうこともあります。
この記事では、様々なシミの特徴と原因、対策についてお話していきます!
シミには種類がある!
日光黒子(にっこうこくし)
一般的なシミとはこのタイプのシミを指します。別名「老人性色素斑」とも呼ばれるのがこのシミで、特徴は薄い褐色~濃い褐色のものが顔、手、背中、前腕など露出の多いところに出やすいこと。老人性と呼ばれるくらいなので、30代以降の方に多く見られます。ただ、若い方でも、紫外線を多く浴びている場合は早く出てくることがあります。
雀卵斑(じゃくらんはん)
一般的に「そばかす」と呼ばれるのがこの雀卵斑。遺伝が原因であると言われています。思春期から目立つようになり、頬、鼻の周りなどに多く見られます。
炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)
ニキビ跡や傷跡、やけど、化粧品かぶれなどで炎症を起こした肌に残るシミ。時間経過によって薄くなっていくことが多いです。
肝斑(かんぱん)
女性の顔に出来ることが多いシミで、女性ホルモンの変化が激しい妊娠時などに出てきやすいのが特徴です。紫外線で悪化しやすく、顔に左右対称に出やすいです。レーザー治療で悪化することがあるので、このシミに関しては見極めが必要です。
シミの原因
日光黒子
日光黒子の主な原因は紫外線と言われています。下記に当てはまる方は日光黒子になりやすいので気を付けましょう。
・紫外線を良く浴びている/いた
・UVケアをあまりしていない
・露出度の高い服を着る
雀卵斑
雀卵斑は遺伝によって出来ることの多いシミです。親族に雀卵斑(そばかす)のある方がいらっしゃったら、雀卵斑が出やすい体質かもしれません。ただ、思春期に出てくることの多いシミタイプですので、大人になっても出ていなければ、さほど心配はないと言えます。紫外線によって濃くなる傾向があります。
炎症後色素沈着
虫刺され、湿疹、ニキビ跡、化粧品かぶれや傷跡などの炎症が肌に残ってしまうことが原因ですので、炎症が起こってしまった場合は早めの対処が予防のカギです。
肝斑
肝斑の原因は「女性ホルモン」と言われているものの、実際のところはまだ研究段階で、確実なことは言えないのが現状。ただ、妊娠時やホルモン剤投与後に出てきやすい傾向があるのは事実です。閉経すると消えることが多いと言われています。
それぞれのシミの改善策
日光黒子
とにかく紫外線を避けるようにしましょう!紫外線は、日光黒子だけでなく、あらゆるシミに影響がありますのでUVケアは忘れずに。下記のような対策をとってください。
・UVケアグッズを活用する
・日焼け止めをしっかり塗る
・美白化粧品を使う
・ハイドロキノン、レチノイン酸を配合しスキンケアを選ぶ
・完全に治したい場合はレーザー治療などクリニックの力を借りる
雀卵斑
雀卵斑は紫外線により濃くなる可能性があります。UVケアをしっかり行いましょう。
・UVケアをしっかり行う
・レーザー治療などクリニックの力を借りる
炎症後色素沈着
炎症後色素沈着は肌にダメージがついていることにより出来てしまうシミのタイプです。このタイプのシミは、炎症の段階での対処が大切です。
・炎症がおきた部分に刺激を与えない
・肌の修復を助けるため、保湿をしっかりする
・ビタミンC、ビタミンEを摂取し、肌の再生を促す
このシミには、とにかく「治す」こと、「炎症を予防」することが大切。ニキビや湿疹などが出来ないように肌への刺激や食生活には気を付けましょう。
肝斑
肝斑は女性ホルモンが原因とは言われるものの、紫外線や摩擦などの刺激によって悪化します。それらを避け、美白化粧品などを使用することが改善にはおすすめです。対策は以下の通り。
・UV対策をしっかり行う
・肌への摩擦など刺激を極力避ける
・美白化粧品を使用する
・ビタミン、リコピンなどの栄養素を摂る
ビタミンC、Eや抗酸化作用のあるリコピンなどを摂取することがおすすめで、トマトやベリー類が効果的だと言われています。
クリニックの力を借りるとしたら、内服薬や外用薬の使用が中心になります。レーザーは基本的に悪化する可能性が高いものの、最近は肝斑治療が出来るレーザー治療も増えてきたようです。
シミを予防するには?
紫外線ケアをしっかりする!
紫外線についてのお話は、どのシミ対策としても出てきたかと思います。
紫外線対策(UVケア)はシミ予防にとって最も大切です。メイクをしない日でも、日焼け止めは必ず塗り、出来れば美白化粧品の力を借りてUVケアをするようにしましょう。
また、日焼け止めを選ぶ際に重視していただきたいのが、UVAとUVBどちらもカットできる日焼け止めであるかというところ。紫外線にはA波とB波というものが存在し、A波は肌の奥の部分を突き抜ける性質、B波は肌表面を日焼けさせる性質があります。
日焼け止めがこれらをどれだけカットできるどうかは、商品に「SPF~PA~」と書いてある部分に注目して下さい。SPFはB波を防げる時間のことを指し、PAはA波を防げるレベルのことを指します。ちなみに、PAは日本では++++(4段階)が最大値とされています。
スキンケアで保湿し守る
シミが出来にくい肌作りには、保湿が重要です。肌が乾燥などでトラブルを起こすとバリア機能が低下し、ダメージを受けやすくなってしまいますし、ニキビなどが出来れば炎症後色素沈着に繋がる可能性もあります。以下の手順で正しく丁寧にスキンケアをしましょう。
・洗顔はぬるま湯で優しく、タオルで拭くときは抑えるようにする
・洗顔後は化粧水をたっぷり塗る
・化粧水の後は、美容液→乳液→クリーム・オイルの順で塗っていく
・美白成分、保湿成分が多く配合されたものを使用する
洗顔は汚れがしっかり落ちるようお湯が良いのですが、熱いお湯は必要な皮脂まで洗い流してしまう可能性があります。大体38℃程度のぬるま湯を使用しましょう。
また、化粧水はたっぷりと、しっかり浸透させます。スキンケアのステップを踏むごとに、その化粧品がしっかりと肌に浸透したことを確認してください。
出来れば、ビタミンC誘導体などの美白成分や、コラーゲン、エラスチンなどの保湿成分が豊富に配合されている化粧品を選ぶようにしましょう。
ストレスや生活習慣の乱れを避ける
シミの原因の一つに、活性酸素という物質が挙げられます。活性酸素は紫外線やストレスなどにより発生する物質で、メラニンというシミの元になる色素の発生を促してしまいます。このような事態を避けるためにも、普段の生活からストレスや生活習慣の乱れを避けるようにしましょう。睡眠をよくとり、栄養バランスの整った食事をすることもシミの予防に繋がります。
まとめ
いくつもの原因と改善策が考えられる、シミ。体質や生活習慣、暮らしている環境などにより、その対策の仕方は変わってきます。ただ、共通して言えることは、肌へのダメージをできるだけ避けること。紫外線やストレスによるシミへの影響は非常に大きく、これらが原因により、シミが現れたり悪化したりします。
肌を優しく労わり、丁寧なケアを日々続けて、シミ悩みのないキレイなお肌を目指してくださいね!