あなたは、スキンケアには何を使っていますか？
多くの方が、化粧水の後に美容液や乳液、乾燥が気になる場合にはクリームを使用しているのではないでしょうか。
ですが、今回特集したいのは、「美容オイル」。美容オイルは皮脂に馴染みやすく、保湿力が高いことが特徴です。
そんな美容オイルですが、実際にどのような特徴があり、効果を実感するにはどのような使い方をすればいいのでしょう。
この記事では、美容オイルの特徴や種類と、その使用方法についてお話していきます。
美容オイルとは
美容オイルって何？
美容オイルは植物や動物から抽出される天然のオイルのことで、肌はもちろんヘアケアやネイルケアなどにも活用されています。
用途としては、保湿の他に、クレンジング剤としての使用や、マッサージ用のオイルとしても活用できるなど、幅広い使い方があるのですよ。
最近では、スタイリングに美容オイルを使用して、ウェッティな質感をあえて出すという使い方も人気です。
美容オイルの特徴
では、美容オイルにはどのような特徴があるのでしょうか？
美容オイルは皮脂との馴染みが非常によく、肌のバリア機能の一つである油膜を助ける役割を持っています。肌に油分で膜を張ることにより、乾燥を防ぎ、皮脂の過剰な分泌を抑えることにも繋がると言われています。
また美容オイルの特徴としては、スキンケアのどのタイミングにも使いやすいということ。スキンケアの最初に使うことで、肌を柔らかくしその後のスキンケアの浸透を良くする効果が期待できますし、反対に、最後に使えば皮脂の代わりとなって水分の蒸発を防いでくれます。
ただ、美容オイルはあくまで油分しか補給できませんので、化粧水などで水分をしっかりと与えておくことも大切です。
美容オイルの種類
美容オイルは様々な原材料から抽出されており、その原材料によって肌への効果は変わってきます。下記に人気の美容オイルをピックアップしてご紹介します。
・ホホバオイル
ホホバの種子から抽出されたオイルで、クレンジングやスキンケアに活用されることの多い美容オイルです。
人の肌に大変馴染みやすいことで知られており、実際に人の皮脂の主成分である「ワックスエステル」という成分が含有されています。
ビタミンEが多く含まれていることや、低刺激なのもホホバオイルの特徴。肌に優しいので、敏感肌にも使えます。
・オリーブオイル
食品として人気のこのオイルは、美容という用途でも多く活用されています。
オリーブの実から作られたオイルで、オレイン酸という成分が入っており肌のバリア機能を高めます。
その他にも、ビタミン、ミネラル、スクワランなども豊富に配合されているのも特徴。
保湿やクレンジング、シェービングの際にも使用できます。
ただし、使用する際は美容用にしっかり精製されたものを選びましょう。
・アルガンオイル
シャンプーなどのヘアケアに活用されることが多いオイルですが、全身にも使用できます。アルガンの実から抽出されており、カロテン、必須脂肪酸やビタミンEが豊富に配合されています。肌を柔らかくする効果や、抗酸化作用もあります。
・ツバキオイル
日本人女性には昔から馴染みの深い植物オイルである、ツバキオイル。椿の実から抽出されていて、江戸時代から使用されている、歴史の長い美容オイルです。
ヘアケアに使用されることの多いオイルではありますが、肌荒れやシミの予防にも効果があると言われています。
美容オイルに期待できる効果
保湿効果
人の肌には「バリア機能」というものがあり、皮脂が油膜を張り、水分の蒸発を抑える役割を果たします。
ですが、肌トラブルや加齢などが原因により、肌の皮脂が減少することでバリア機能は弱まり、水分が蒸発しやすくなってしまいます。そんな時に役立つのが、美容オイルの油分。肌表面に油膜を張ることで、バリア機能をサポートします。
肌代謝を良くする効果
美容オイルは皮脂に馴染みやすいため、肌が柔らかくなります。すると、肌のターンオーバー(生まれ変わるサイクル)が円滑になり、肌の代謝が良くなります。
シミを予防する効果
美容オイルには抗酸化作用があり、肌の老化を防ぐ役割を果たします。紫外線からのダメージによるシミなどのエイジングサインを予防する効果もあると言われています。
炎症を抑える効果
人気の美容オイルである馬油は、古くは傷あとの治療に使われていました。美容オイルは皮脂に近く、バリア機能を助けて肌の炎症を抑え、改善する効果も期待できます。
美容オイルの効果的な使い方
スキンケアの最後に使うと肌のバリアに！
一番オーソドックスな使用方法が、スキンケアの最後に美容オイルを塗布するという使い方ではないでしょうか。化粧水、美容液などでスキンケアをした仕上げに、美容オイルを手に数滴たらして肌に馴染ませます。
しっかりと手のひらで抑えてあげるのがコツです。
スキンケアのはじめに使うとブースターに
洗顔後、スキンケアの最初に使用することで、お肌を柔らかくしてくれ、その後に使うスキンケアの浸透をしやすくしてくれます。
美容液としての使用
美容オイルには豊富な美容成分が含まれているため、美容液としての活用方法もあります。洗顔後に化粧水で肌を整えたら、美容オイルをその上から馴染ませて、仕上げに乳液やクリームを使用します。
美容オイルを化粧品に混ぜる
化粧水、クリームや美容液などのスキンケアはもちろん、ファンデーションや化粧下地などに美容液を混ぜると美容成分がプラスされて美容効果をより実感することが出来ます。1、2滴で十分効果を実感できますよ。
ヘアケア、ボディケアに使う
お顔だけではなく、髪の毛や全身の保湿ケアとしても使用できるのが美容オイルの凄いところ。気になるところに塗って、しっとりとした保湿効果を実感してみて下さい♪
美容オイルの注意点
質が高く、肌に相性の良いものを吟味する
美容オイルは天然のものが多い一方で、天然で純度が高すぎることが逆に肌にとって刺激となる場合があります。また、その原材料も肌との相性が分かれますので、出来るだけ高品質なものを選ぶことに加えて、一度トライアルやテスターなどで肌との相性を見てから使用するようにしましょう。
素材によっては酸化しやすい
天然の美容オイルには保存料が含まれていないこともあり、これは肌にとってはダメージが少ない一方で、長期保存が難しいといった欠点もあります。
オイルによっては酸化しにくいものもありますが、それでも新鮮な状態で使用した方が効果は実感できますので、出来るだけ早めに使い切るのがおすすめです。また、酸化を防ぐため、日光は避けるようにしてくださいね。
肌の水分量を補給することはできない
美容オイルに期待できる効果は、あくまで皮脂膜のサポートであり、肌に蓋をすることで得られる保湿効果です。また、水分蒸発を100%抑えられるわけではありません。化粧水などによる肌の水分補給はしっかり行うのが、保湿効果を実感するためのコツです。
まとめ
美容オイルは、自然由来の安全なスキンケアである上に、活用方法が多様で大変便利な化粧品です。
1つの美容オイルを、顔や全身の保湿、ヘアケアとして活用すれば全身のケアが出来ますし、少量で高い効果を期待できるためコスパも抜群です♪
また、近頃のトレンドであるウェッティヘアをオイルで作れば、顔についてしまっても肌トラブルのない、安心できるスタイリング剤として活躍します。
あなたに合った美容オイルを見つけて、そのマルチな活用方法と美容効果を実感し、毎日のスキンケアを楽しんでくださいね♪