保湿化粧品って、どう選ぶ?効果的なスキンケアの選び方

「最近肌が乾燥してきたな…。」「新しい保湿化粧品を使ってみたいけど、どんなものを選んだらいいのか分からない…。」そんな風に感じてはいませんか?

一言に「保湿化粧品」といっても、色々な製品があり、選ぶのが難しいですよね。

多くのメーカーやブランドもある上に、保湿に良いとされる配合成分にも多くの種類があって、自分に何が合うのか、どう判断したらいいのか分からなくなってしまいます。そんな保湿化粧品、果たしてどのようなものを選ぶのが良いのでしょうか?

この記事では、保湿化粧品の選び方とおすすめの配合成分についてのお話に加えて、保湿化粧品の効果を上げるポイントについてもご紹介していきます!

 

そもそも、肌ってなぜ乾燥するの?保湿化粧品の選び方のコツとは

肌の乾燥には、「バリア機能」が深く関わっている

「バリア機能」というお肌の機能をご存知ですか?このバリア機能は肌の外側にある「表皮」という層に存在していて、外側からの刺激を防ぐ大切な役割を果たしています。このバリア機能は、表皮の中でも、角質層と言われる部分に存在しており、この部分を潤すことによって、バリア機能が高まり、乾燥を防ぐことが出来ます。

角質層は、下記の3つの要素によって構成されています。

 

【バリア機能を構成している要素】

・角質細胞間脂質

・皮脂

・NMF(天然保湿因子)

 

バリア機能における保湿貢献度の80%を担う「角質細胞間脂質」は、セラミドなどの保湿成分で出来ています。また、毛穴から分泌される皮脂と汗が混ざった皮脂膜は「天然の保湿クリーム」と呼ばれ、肌のバリアを張ってくれている存在。NMF(天然保湿因子)は水分を吸着し、保湿をする役割をもちます。

この3つのうちのどれかが減少・失われることによっても、お肌のバリア機能は崩れてしまいます。

メイクアップをする場合には、しっかりとクレンジングをしなければなりませんが、クレンジングは必要な皮脂まで洗い流してしまうこともあり、これが皮脂の減少に繋がります。

その他にも、環境による外的刺激も肌にダメージを与えてバリア機能を崩すことがありますし、私たちの肌は様々なトラブル要因に囲まれています。

なんらかの原因でバリア機能が崩れることにより、保湿成分が減ってしまい、乾燥肌になってしまうのです。

そのため、ただスキンケアをすればいいというものではなく、バリア機能にとって重要な成分を補給してあげることが大切です。

保湿化粧品選びには、バリア機能を守る保湿成分が配合されているものを積極的に選びましょう。

 

効果的な保湿化粧品の選び方

水分補給に加えて、保湿成分がしっかりと含まれている保湿化粧品を選ぶことが大切とお話しましたが、それでは、保湿化粧品の選び方にはどのようなコツがあるのでしょうか?

 

【保湿化粧品の選び方】

・保水力の高い成分が配合されている

バリア機能のある角質層には、水分を抱え込む成分が必須。ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン、へパリン類似物質、セラミド、スフィンゴ脂質、レシチンなどの成分は高い保水力を持ちます。かつ逃がさない成分なので入っていると保湿効果はかなり高まります。

・吸湿力のある成分が配合されている

水分を吸着する機能をもつ天然保湿因子(アミノ酸、尿素、PCA)をはじめとし、BG、PG、グリセリンなどが挙げられます。

・油分で蓋をしてくれる

保湿をすることと同じくらい大切なのが、肌の水分を逃さないための蓋をすることです。ホホバオイル、椿油ミンクオイル、スクワランオイルなどの天然オイルは皮脂との馴染みが良いことで知られています。また、ワセリンも蓋をする力が強いです。

・肌に刺激のない成分配合であること

せっかく効果の高い保湿成分が入っていても、配合成分や物質によっては肌が荒れてしまう可能性があります。下記の成分は肌に刺激になる可能性がありますので、出来るだけ避けると安心です。また、保湿化粧品の使用前にはパッチテストをしてから使用するようにしましょう。

 

【肌に刺激のある成分】

・アルコール(エタノール)

アルコールは水分を蒸発させる作用をもちます。これにより、乾燥などの肌トラブルに繋がります。

・石油系合成香料

ホルモンバランスを崩す恐れがあると言われています。

・石油系合成色素

タール色素と呼ばれる合成色素で、色素沈着や発がん性の可能性が懸念されています。

・石油系合成界面活性剤

肌の水分と油分のどちらも洗い流してしまうので、肌のバリア機能が低下する可能性があります。

・石油系合成防腐剤

パラベン、フェノキシエタノールなどが代表成分で、ホルモンバランスが崩れるとの報告がされています。

 

おすすめの配合成分

NMF(天然保湿因子)

バリア機能を担う成分の1つ。アミノ酸やミネラルが含まれており、肌に水分を吸着させ、潤いを保ってくれます。

セラミド

角質細胞間脂質であるセラミドは、この角質細胞間脂質の4割を占めています。湿度が低い状態からも水分を逃がさないように守ってくれるため、長時間の保湿をサポートしてくれます。

ヒアルロン酸

肌の土台部分、真皮層で、コラーゲンやエラスチンと共に保湿をしている成分。高い保水力を誇り、自身の200~600倍の水分を抱え込むことが出来ると言われています。

コラーゲン

真皮層に存在する保湿成分で、肌にハリと弾力を与えます。加齢と共に体内での生成量は減少するため、スキンケアやサプリメントによる補給が必要です。コラーゲンを生み出すのに必要なビタミンCと一緒に成分配合されているものは相性が良くおすすめです。

プラセンタ

線維芽細胞という、肌の保湿成分を生みだす細胞を活性化させます。たるみ予防、ハリ改善を促す効果があります。

 

保湿化粧品の効果を実感するためのポイント

化粧水→美容液→乳液→クリーム(オイル)の順で塗る

スキンケアを行う際、まずはじめに、化粧水で水分を補給した上から、美容液、乳液、クリーム(オイル)の順番で塗っていくことで、水分の上から蓋をすることができ、保湿効果を長持ちさせることができます。また、オールインワンの保湿化粧品もありますが、できればライン使いのものを選びましょう。オールインワンは手軽である一方で、化粧水、クリームなどそれぞれの効果が薄い傾向にあるためです。しっかりと肌の奥まで保湿がしたい場合には、ぜひライン使いを選びましょう。

 

清潔な状態でのスキンケア

スキンケアをする際は、清潔な状態でのぞみましょう。汚れがある状態でスキンケアを行ってしまうと、保湿成分が上手く浸透せず、また肌荒れの原因にもなります。

クレンジングや洗顔もしっかりとし、メイク残りやすすぎ残しなどが無いように気を付けしましょう。

 

付ける際には、たっぷりと!

折角の保湿成分、肌にしっかり浸透させたいですよね。スキンケアを行う際には、たっぷりと化粧品を手に取り、十分な保湿を心がけましょう。

ただしつけすぎはインナードライの原因になりますので、メーカーの基準量を塗布することを心がけましょう。

 

まとめ

保湿化粧品には、配合されていると保湿効果の高まるセラミドやヒアルロン酸などの成分が入っているものを選び、正しい方法でスキンケアを行うことが大切です。

選び方のコツとしては、あなたの肌タイプを把握しておくこと、欲しい効果を得られる商品であるのかを確認しておくことが大切。

今回ご紹介した選び方を参考に、あなたに合った保湿化粧品を見つけて、乾燥知らずの美しいお肌を手に入れて下さいね♪